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  lining , track lining , alignment work
 
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[[Image:クローバーによる通り直し.jpg|right|400px|thumb|昔ながらの通り直しの方法で、[[クローバー]]を持ち数人で軌きょうを横方法に移動させ[[通り狂い]]を修正している様子。]]
 
通り直しとは、直線区間の場合に[[軌道]]が短い距離の間で左右に移動しているのをまっすぐにすることで、曲線区間の場合では、一律の円弧であるはずの軌道が左右に移動してしまっているのを一律の円弧に修正することである。別名、[[通り整正]]ともいわれている。
 
通り直しとは、直線区間の場合に[[軌道]]が短い距離の間で左右に移動しているのをまっすぐにすることで、曲線区間の場合では、一律の円弧であるはずの軌道が左右に移動してしまっているのを一律の円弧に修正することである。別名、[[通り整正]]ともいわれている。
  

2015年9月3日 (木) 14:47時点における最新版

とおりなおし
lining , track lining , alignment work
昔ながらの通り直しの方法で、クローバーを持ち数人で軌きょうを横方法に移動させ通り狂いを修正している様子。

通り直しとは、直線区間の場合に軌道が短い距離の間で左右に移動しているのをまっすぐにすることで、曲線区間の場合では、一律の円弧であるはずの軌道が左右に移動してしまっているのを一律の円弧に修正することである。別名、通り整正ともいわれている。

通り直しの概要

保線では、軌道の方位を通りといわれている。軌道は直線区間ではまっすぐに、曲線区間では同じ半径の円度を保つ必要がある。しかし、列車が繰り返いし走行しているうち、軌道の弱点箇所を中心に通り狂いが発生してくる。これらを補修するのが通り直しと呼んでいる。

通り狂いは、道床抵抗力が小さい場合、車両の横圧が大きい場合に発生するといわれている。

通り直しの方法

通り直しは、クローバーバールチズルバーともいわれている。)といわれている約1.5mぐらいの細長い鉄の棒を使用し、作業員一人ひとりが軌きょうにクローバーを斜めに刺し、声を掛け合い軌きょうを左右に振る。大昔から実施されていた方法である。

現在でも実際に行われている方法ではあるが、クローバーを使用する代わりに豆ジャッキといわれる軌きょうを扛上する器具を使用し左右に振ることも行われている。

通り直しの呼び名

通り直しは、通り狂いの量が大きく移動する軌道の延長が長大である場合は「大通り」、狂い量が小さく延長が短い場合は「小通り」といわれている。