通り狂い

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とおりくるい
irregularity of line , alignment defect , leteral distortion
継目部分が列車の通過の影響により左側に狂いが発生しているようす。この継ぎ目部分を列車が通過すると左に揺れながら通過していく。

通り狂いとは、レール側面の長さ方向の凹凸をいう。

通り狂いの測定

通り狂いの測定方法は、高低狂いの測定方法と同じく、長さ10mの水糸をレールの側面に張り、その中央位置のレールと糸との水平距離によってあらわす。

また、曲線部では曲線半径に応じた正矢を差し引いた値とする。

曲線正矢の計算式

曲線正矢の計算式は、縦曲線正矢の計算と同じく、

[math]V=\frac{s^2}{(8R)}[/math]

ここで、

  • V : 曲線正矢(mm)
  • s : 測定弦長(m)
  • R : 曲線半径(m)

例えば測定弦長がs=10mの場合は、

[math]V=\frac{s^2}{(8R)}=\frac{10,000^2}{(8,000R)}=\frac{12,500}{R}[/math]

単位をすべてミリメートル(㎜)にそろえる。

通り狂いの符号

通り狂いの符号は、軌間の外方に狂っている場合をプラス(+)、内方に狂っている場合をマイナス(-)とあらわす。

手検測の場合は、直線部では線路の起点を背にして左側レールを、曲線部ではスラック低減の煩雑さがなく、また、車両走行特性への影響が大きい外軌側レールを測定する。