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2015年7月24日 (金) 15:39時点における版

けいれーる
light rail , light weight rail
さいたま市にある鉄道博物館に敷設されている6㎏レール。その奥に敷設されているレールは50kgNレールである。大きさの違いがよくわかる。
遊園地などでも使用されているトロッコ列車の軌道。一般的な鉄道より軽いレールが使用されていることが多い。

軽レールとは、軽便鉄道や荷重の軽い鉄道に用いられている、普通レールより断面形状が小さいレールのことである。

軽レールの種類

レールをその単位質量によって分類すれば、普通レールと軽レールに分けられる。日本では、1mの質量が22kg以下のものを軽レールと呼んでいる。

炭素鋼の軽レールは、JIS E 1103(軽レール)に規格化されており、その種類は計算質量によって6kg、9kg、(10kg)、12kg、15kg、および22kgレールの6種類ある。その標準長さと計算質量は以下のとおりである。

種類 標準長さ(m) 計算質量(kg/m)
6kgレール 5.5 5.98
9kgレール 5.5 8.98
(10kgレール) 5.5 10.1
12kgレール 10.0 12.2
15kgレール 10.0 15.2
22kgレール 10.0 22.3

なお、10kgレールはなるべく使用しないようなことになっている。

軽レールの用途

軽レールの用途には、最近切削および曲げなどの機械加工および溶接をして使用することが多くなってきたため、1974年のJIS改訂に当たっては、炭素量の下限値をやや低下して加工性の向上が図られた。

軽レールは、荷重の軽い軌道に使用されるが、その需要量は普通レールに比べてはるかに少ない。その需要は15kgレールが最も多く、全体の約半分を占めており、その用途は、10kgから15kgレールが鉱山などの坑内用、6kg、9kgレールが土木、建築工事用のトロッコレールとして使用されている。