軌道中心間隔

提供: 保線ウィキ
移動: 案内検索
きどうちゅうしんかんかく
track spacing , distance between centers of tracks , track center , distance between track centers
2つの並列した線路では、各軌道間の距離を決められた寸法で保たれている。複線区間では軌道中心間隔の管理も保線が実施している。

軌道中心間隔とは、並列した二つの軌道の中心間の距離のことである。

軌道中心間隔の概要

軌道中心間隔は、相互の軌道上の列車の接触を避け、保線その他の作業や作業員の待避に支障がないように定められた間隔のことである。

軌道中心間隔の寸法

寸法は各鉄道事業者で異なるが、主な寸法は停車場外停車場内で分けられていることが多い。

停車場外

停車場外においては、列車行き違いの場合の乗客や乗務員に対する危険を考慮して3.8m以上となっている。

しかし、3つ以上の軌道がある場合、保線係員の作業や列車待避に不十分なことから中央の軌道は4.5m以上としている。

停車場内

停車場内における軌道中心間隔は4.0m以上となっていて、これは、主要駅や操車場などでは構内係員がさまざまな作業をするために必要だからである。しかし、車両の入れ換えが頻繁ではない駅では構内作業も少ないことから3.8mまで縮小してもよいことになっている。また、荷物積卸線とこれに隣接する側線の間や車両の留置線相互の間では、構内作業も少なく、積卸の便のため3.4mまで縮小することができる。