「脱線防止ガード」の版間の差分

2015年8月6日 (木) 06:31時点における最新版

だっせんぼうしがーど

derailment prevention guard , derailment containment guard

曲線の外軌レールに設置されている脱線防止ガード。

左右レール両方に設置されている脱線防止ガード。

脱線防止ガードとは、軌間内に敷設して車輪が本線レールから外れないように誘導する装置のことである。主に脱線防止レールが取り付け困難なPCまくらぎ区間、直結軌道区間などに用いられている。この他にレールで敷設されている脱線防止レールもある。

脱線防止ガードの特徴

脱線防止ガードは、従来の脱線防止レールが普通レールを使用しているのに対して、脱線防止ガードは、L型のアングルを使用する事により、機能はそのままで軽量化と保守作業性を向上させている。したがって、近年においては、脱線防止レール・安全レールに替わるものとして広く採用されている。

脱線防止ガードの敷設

脱線防止ガードの敷設範囲は、急曲線区間や急勾配区間・勾配変更点付近の曲線の軌間の内側の内軌レールに、本線レールと85mmの間隔で取り付けられる。その他として、橋梁上においては左右レールに敷設される場合もある。

また、貨物列車などが競合脱線事故を防止する目的のためなどにも使用される。

脱線防止ガードの取り付け

脱線防止ガードは、約6mのL形をしたアングルを、約1m間隔にて設置された脱線防止ガードホルダーにて取り付けられているのが一般的である。