第二種踏切道

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だいにしゅふみきりどう
2 type railroad crossing

第二種踏切道とは、踏切保安係を配置して、踏切道を通過する一定時間内における列車または車両に対し、遮断機を閉じ道路を遮断するものである。

第二種踏切道の区分

第二種踏切道は、鉄道事業等報告規則(昭和62年2月20日運輸省令第8号)の別表第2の第9号表の備考1に次のように記載されている。

「第二種踏切保安係を配置して、踏切道を通過する一定時間内における列車又は車両に対し、遮断機を閉じ道路を遮断するもの。」

一定時間に限り、遮断機を閉じて道路を遮断するもので、所定の基準により1日の列車本数と交通量の多い時間帯だけ、踏切保安係踏切警手)により手動の遮断機で道路を遮断し、その他の時間は、踏切保安係(踏切警手)を配置しない時間を明示する警標を設置して、遮断機を操作しない踏切道をいう。

踏切種別の改正

これまでの踏切での事故は、第二種踏切道といわれている交通頻繁な時間だけ踏切保安係(踏切警手)が付いている踏切で発生しており、特に踏切保安係(踏切警手)が付いていない時間帯に発生しているのが多かった。

これは、踏切道に掲出されている警標で、「この時間は踏切警手が不在」と示していても、通行する人は、日頃からの習慣で、踏切の門扉が開いておればいつでも通行して差し支えないものと思っているから大変危険である。

この改正に当たって、第二種踏切道を全部常時踏切保安係(踏切警手)の付いている第一種踏切道または自動的に列車が接近すると電鈴がなったり、赤い閃光灯が発する踏切警報機の設備のある第三種踏切道に変更した。

また、構内の踏切道は車両が留置してあったり建物などのため見通しが悪いばかりでなく、入換なども頻繁に行われるので事故を起こしやすいので、自動車などが通れる道幅のあるものに限っては、第一種踏切道に変更した。

また、見通しが悪い踏切保安係(踏切警手)が付いている踏切道で、駅や信号場から列車接近の知らせを出していないものについては、接近電鈴を取り付ける手配をしているが、資材関係で急には全部変更ができないので、このような踏切道や交通量が相当多い踏切保安係(踏切警手)がいない踏切道には、気笛吹鳴標を建てて、ここを通過する列車は必ず気笛を吹鳴し交通するものに注意を喚起している。

第二種踏切道の現在

旧国鉄時代には、全国で数箇所あったが、第二種踏切道の運用では、かえって事故の原因となっていたので昭和40年度までに全廃された。