「破端」の版間の差分

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レール端部に継目板を取り付ける穴をあける加工を行う場合は、穴あけ後に十分な面取りをおこなう。
 
レール端部に継目板を取り付ける穴をあける加工を行う場合は、穴あけ後に十分な面取りをおこなう。
  
軌道の継目部に不陸があった場合などは、[[道床]]の[[搗き固め作業]]をおこなう。
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軌道の継目部に不陸があった場合などは、[[道床搗き固め]]作業をおこなう。
  
 
そして、継目の[[遊間]]を管理して[[過大遊間]]を防止することにより、レール継目の穴に応力が集中しないように管理をすることが大切である。
 
そして、継目の[[遊間]]を管理して[[過大遊間]]を防止することにより、レール継目の穴に応力が集中しないように管理をすることが大切である。

2015年8月24日 (月) 13:36時点における版

はたん
split web at rail end , rail end failure
レールとレールをつなぐ継目付近からの亀裂。亀裂が発生していても継目板に覆われているため発見しにくい。
継目板取り付けるために必要な継目ボルトを通す穴からの亀裂。
レール頭部とレール腹部の境界部分、レール腹部とレール底部の境界部からの亀裂で、レール腹部上部からの亀裂が上首切れ、レール下部からの亀裂が下首切れといわれている。

破端とは、レール端部の継目板に覆われている部分からの亀裂のことである。

破端の特徴

レールの継目部などのレール端部から発生する損傷で、軌道構造の中でレールの継目部は最も弱い部分であり、特にレール腹部において継目を締結する穴の周辺や、レール頭部とレール腹部をつなぐ上首部、レール腹部とレール底部をつなぐ下首部には大きな静的外力が作用する。また、列車からの衝撃荷重が大きく作用するため、他の部分に比べてきわめて不利な条件である。

以前までレール損傷の中では、破端が過半数を占める最も多いレール損傷のひとつとなっていた。しかし、現在では、ロングレール化や重軌条化にともない減少傾向にある。

破端の種類

レール継目の穴から発生する亀裂。

上首切れ

レール頭部とレール腹部をつなぐ部分に発生する亀裂。

下首切れ

レール腹部とレール底部をつなぐ部分に発生する亀裂。

その他

レール端部の腹部中央から発生する。または、他に属さない亀裂。

破端の防止

レール端部に継目板を取り付ける穴をあける加工を行う場合は、穴あけ後に十分な面取りをおこなう。

軌道の継目部に不陸があった場合などは、道床搗き固め作業をおこなう。

そして、継目の遊間を管理して過大遊間を防止することにより、レール継目の穴に応力が集中しないように管理をすることが大切である。