矯正押さえ傷

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きょうせいおさえきず
Correction push wound

矯正押さえ傷とは、レールの製造過程で発生する傷で、製鋼してレールを冷却した後に連続的にレールを真直にするローラー矯正機(ロール直径が約800mm)のロール表面にスケールがくっついたまま数回転して、その後、ローラー矯正機から剥離してできたものが矯正押さえ傷である。

スケールとは、レールの表面に製造時できる酸化皮膜の薄片で、レールを矯正する時にポロポロとレール表面から剥離する鉄片のことである。

矯正押さえ傷の発見

レールの頭頂面と頭側面、レール底部(足裏部)から、過流探傷機(ETC:Eddy Current Testing Machine)にて自動探傷をおこなって傷を発見する。 しかし、探傷する深さはJISの基準で0.4mmとなっているため、傷が発見できず出荷されてしまうレールもある。

矯正押さえ傷の防止

矯正押さえ傷を防止する方法は、スケール剥離ワイヤーブラシの不備をなくすことである。ローラー矯正機にはスケール剥離用のワイヤーブラシが設置されてるが、そのブラシが摩耗して減少したり、セッティングがうまくいっていないときに起こるので注意が必要である。