直線ポイント
提供: 保線ウィキ
(直ポイントから転送)
直線ポイント
straight point
直線ポイントとは、トングレールの線形が直線の形をしているもので、現在、直線ポイントを使用している分岐器は、大正14年形分岐器・50kgNレール側線用分岐器である。直線ポイントは、別名で直ポイントと呼ぶこともある。
直線ポイントの特徴
直線ポイントの特徴として、
- 片開き分岐器・両開き分岐器・振分け分岐器など、共通のトングレールが使用できる。
- トングレールと基本レールが、折れ線の軌道を形成するために、入射角があることから、ポイントを通過する車両の動揺が大きくなる。
- 入射角があるため、基本レールからトングレールに車輪が乗り移る際、衝撃が大きくなることからレールの摩耗が著しい。
- トングレールを製作するための加工が比較的容易である。
- トングレール長を比較的短くできる。
以上のような特徴がある。
大正14年形分岐器のポイント部
大正14年形分岐器の直線ポイントは、30kgレール・37kgレール・50kgレールがある。特徴としては、
- トングレールは普通レールを製作して使用している。
- トングレールと基本レールの高さに差があり、偽似フランジ対策と、トングレールの断面減少対策が考えられている。
- ポイント後端は、滑節構造である。
- 基本レールなどの締結には、ファングボルトを使用している。
以上のような特徴があり、比較的に製作コストの点では有利である。しかし、車両動揺・材料の損耗・部材の補修作業の容易さの点では、不利であると考えられている。
50kgNレール側線用分岐器の直線ポイント
大正14年形分岐器のポイントが、比較的に経済性を考えて有利であることから、Nレールを使用する側線用の分岐器のポイントにも、直線ポイントを使用することが考えられた。特徴としては、