発生レール

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発生レール
generation rail
レール交換後、隣に置かれている発生レール。この後、モーターカーなどを使用してレール集積される。

発生レールとは、今まで敷設して使用していたレールを撤去したもので、別名で古レールともいわれている。

発生レールの再利用

通常、使用されたレールで、上級線区で発生したレールでも、下級線区では十分使命を果たせる状態のものがあるため、下級線区へ新品レールの投入を抑えて、上級線区で発生したレールを下級線区へ投入し、経済的なレールの運用を図る。

発生レールの再利用方法

発生レールの再使用方法は、上級線区で発生した50kgレールのレールを、中級線区の37kgレール区間に投入し、その発生した37kgレールを30kgレール区間に投入していくといったように、2次、3次のレールの転用方法がとられていた。 しかし、この場合では、37kgレールの再使用が不利になるため、現在では、上級線区で発生した50kgレール、60kgレールの発生レールのみ転用されているのが現状である。 曲線部の外軌レールの側摩耗レールに対するレール転換レール振替レール損傷の交換に、レール摩耗量が同一の発生レールを使用する運用方法もある。

発生レールの選別

発生レールを再使用するに当たって、発生レールの選別を適正に行っておく必要がる。

  • 下級線区に修理更正して転用する再使用レール
  • 側線用に転用する再使用レール
  • 構造物などの鋼に転用する再利用レール
  • 屑として廃棄するレール

明確に区分しておかなければならない。

発生レールの修理更正

下級線区に転用するレールは、修理更正して再利用しなければならない。

  • 継目部分の端部、溶接部分を切り捨て24mレールとすること。
  • 再溶接して25mレールとすること。
  • ガスで溶断、穴あけしたレールは、25mm以上隔てたところからのこぎりで切断して切り捨てる。
  • ガス圧接テルミット溶接エンクローズアーク溶接などの溶接部分は、溶接部の中心から両側に180mm以内は再利用しない。
  • フラッシュバット溶接ガス圧接はそのまま再利用できる。しかし、トンネル内で使用されていたレール、電食区間で使用されていたレール、溶接頭頂面の摩耗が著しいものは再利用しない。
  • 目切りレールの中でも半目切りレールは、再使用しない。
  • レール底部に切り欠けのあるレールは再使用しない。