異形継目板

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いけいつぎめいた
junction fishplate , compromise fish plate , angle bar , joint plate
37kgレール50kgレールPSレール)を接続している異形継目板。中央部に段差が設けてある。

異形継目板とは、もっぱら異種のレールの接続に使用する継目板のことをいう。

異形継目板の概要

異形継目板は、通常に使用する普通継目板以外の特殊な場合に使用する継目板の総称でもあり、おもに、

  • 異種レールの接続
  • 摩耗量の異なるレールの接続
  • 継目落ちを矯正するために使用する継目板

などがある。

異形継目板の種類と加工量はJIS E 1116に示されている。

異形継目板の強さ

異形継目板は、一般的に中央部分の断面変化が大きい構造となっている。そこの部分には、局部的に応力が増大するため、一般的に使用されている継目板と比較しても強度が低くなっている。

したがって、断面形状の異なる異種レールを接続するときは、この異形継目板を使用するのは極力避け、その代わりに中継レールを用いることが望ましい。

異形継目板の種類

現在、一般的に使用されている異形継目板の種類は、

がある。

日本工業規格による分類

日本工業規格(JIS E 1116)レール用異形継目板(Compromise fish plates for rails)による分類。

種類 用途 熱処理の有無 記号
1種 50kgN-37kgレール用異形継目板 なし 50N-37
1種 50kgN-40kgNレール用異形継目板 なし 50N-40N
1種 50kgN-50kgレール用異形継目板 なし 50N-50
2種 40kgNレール段違い用異形継目板 あり 2-40N
2種 50kgレール段違い用異形継目板 あり 2-50
2種 50kgNレール段違い用異形継目板 あり 2-50N
2種 60kgレール段違い用異形継目板 あり 2-60
3種 40kgNレール継目落用異形継目板 あり 3-40N
3種 50kgレール継目落用異形継目板 あり 3-50
3種 50kgNレール継目落用異形継目板 あり 3-50N
3種 60kgレール継目落用異形継目板 あり 3-60