熱処理レール

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ねつしょりれーる
heat-treated rail , sorbite rail
日本硬頭軌條株式会社が昭和28年8月に製造した30kgレールの熱処理レールに取り付けられていた銘板。
八幡製鐵株式会社が昭和41年11月に製造した50kgNレールの熱処理レールに取り付けられていた銘板。

熱処理レールとは、普通レールより耐摩耗性とじん性を高める目的で製造されレール頭部に熱処理を施したレールのことである。

また、熱処理されたレールのことを硬頭レール焼入れレールとも呼ばれている。

熱処理レールの特徴

もともと日本のレールは、諸外国に比べて高炭素鋼で製造されている。それ自体耐摩耗性に適しているのだが、更に耐摩耗性を向上させるために、レールの頭部に焼き入れ・焼き戻しの熱処理を施した。この熱処理されたレールのことを総称して熱処理レールと呼んでいる。

熱処理レールの分類

熱処理レールには、急曲線部に使用するレールとして、レール頭部全体を熱処理した頭部熱処理レールと、直線区間で継目部分の摩耗・はく離の防止を目的としてレール端部のみに熱処理を施した端頭部熱処理レールがある。

現在の熱処理レールの銘板

改良頭部熱処理レールまでは、レールごとに銘板が取り付けられていたが、現在の頭部全断面熱処理レールでは、熱間打刻で表示されている。