「段違い用継目板」の版間の差分

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[[Image:継目の段違い.jpg|right|400px|thumb|摩耗量が異なる同種レールを[[普通継目板]]で接続するとこのようにレール頭頂面に段差ができ、列車の乗心地が悪くなるばかりか、[[軌道]]への衝撃も大きくなり軌道破壊が進みやすい。]]
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==摩耗量の異なるレールの接続==
 
==摩耗量の異なるレールの接続==

2015年8月24日 (月) 11:03時点における最新版

だんちがいようつぎめいた
fishplate with adjustment for wear , steps differ step joint bar
同種のレールでも摩耗量が異なるレールを接続するために用いられる段違い用継目板。
摩耗量が異なる同種レールを普通継目板で接続するとこのようにレール段違いができ、列車の乗心地が悪くなるばかりか、軌道への衝撃も大きくなり軌道破壊が進みやすい。

段違い用継目板とは、同種のレールを接続する継目板で、摩耗量の異なるレールを接続するためにレール段違いをなくすために、継目板に段差を設けてある。

摩耗量の異なるレールの接続

異形継目板は、断面形状が異なるレールを接続するのが一般的であるが、同種のレールでも摩耗量が異なるレールを接続するために使用するものもある。そのような継目板を段違い用継目板という。

一般的に同種のレールでも摩耗量の異なるレールを普通継目板で接続すると、レール頭頂面に段差ができて、車輪から伝わる継目への衝撃が増加する要因となる。そこで、段違い用継目板を使用することによって、レール頭頂面がフラットとなり、継目の衝撃を緩和することができる。しかし、継目板の段付き加工部分が、応力的に弱点となってしまうので定期的に交換するのが望ましい。

また、地方によっては、段違い用継目板を使用せず、レール肉盛り溶接といわれる技術を使用し、普通継目板で接続したために段差がついたレール頭頂面をアーク溶接を使用して、左右レールの段違いを取り付ける方法を施工している鉄道会社もある。