普通継目板

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ふつうつぎめいた
normal joint bar , normal fish plate
50kgNレール区間に敷設されている普通継目板。一般的には継目板と呼ばれている。

普通継目板とは、もっぱら一般的に使用されているレールとレールを接続するための鉄板のことである。レールの形状や使用用途によっていろいろ種類があるが、一般的に継目板といったらこの普通継目板のことをさす。

普通継目板の歴史

継目板の断面形状は、現在では、50kgNレール60kgレールが主流となっているため、I形をしたI形継目板を使用しているが、鉄道の黎明期に設計されたレールに使用されていた継目板は、短冊形継目板がほとんどであった。そして、昭和25年以降は、短冊形継目板より断面2次モーメントの大きいL形継目板に変更された。

継目板のボルト穴

現在使用されているレールにおいては、普通継目板のボルト穴は、30kgレール37kgレール50kgレール40kgNレール50kgNレールが4本で、50kgTレール60kgレールが6本が標準となっている。

また、50kgNレールで補強する目的で6本で、継目ボルトを止める仕様の継目板もある。

継目板のボルト穴の形状

30kgレール・37kgレール・50kgレールの乙の短冊形継目板は、継目ボルトフィッシュボルト)の空回りを防ぐ目的で継目ボルトの首下部分が楕円形になっている。

37kgレールと50kgレールの乙の継目板は、4個の穴のうち楕円と円が交互にあいている。また、30kgレールに関しては4個とも楕円形になっている。

50kgレールのL形継目板・40kgNレール・50kgNレール・50kgTレール・60kgレールの継目ボルトは、空回り防止のためボルトの頭部が四角形になっているため、継目板のボルト穴はすべて丸穴となっている。

継目板の製品の寸法許容

継目板を製造するのには、所定の寸法に仕上げなければならないが、次の誤差は許容としている。

項目 30kg・37kg・50kg 40kgN・50kgN 60kg
長さ ±3mm ±3mm ±3mm
厚さ ±0.5mm ±0.5mm ±0.5mm
穴の大きさ 1.0mm,-0.5mm 1.0mm,-0.5mm 1.0mm,-0.5mm
穴位置と相互間隔 ±1.0mm ±1.0mm ±1.0mm
切り欠けの寸法 1.0mm なし なし
切り欠けの位置 1.5mm なし なし
穴と切り欠けとの相互間隔 1.5mm なし なし
継目板上部局面(R19)の半径 なし なし ±0.3mm