改良頭部熱処理レール

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かいりょうとうぶねつしょりれーる
new head hardened
新日鉄で製造された改良頭部熱処理レールの銘板。レールの腹部に接着剤で取り付けてある。
1993年4月に新日鉄で製造された改良頭部熱処理レールの銘板。製造番号とNHHレールであることを示す刻印がある。

改良頭部熱処理レールとは、従来からある頭部熱処理レールよりもさらに耐摩耗性を高めたレールである。別名、NHHレールともいう。

改良頭部熱処理レールの特徴

改良頭部熱処理レールは、昭和53年に導入されたもので、製造方法は、端頭部熱処理レールに使用している焼戻しを行わないスラッククエンチ方式である。

また、従来までの頭部熱処理レールは、普通レールを素材として熱処理をしていたが、改良頭部熱処理レールは、普通レールよりも炭素量を増やし0.70%から0.82%のレール鋼を熱処理することにより、従来のブリネル硬さHB321からHB375だったものがHB381からHB388となり、平均して30以上硬くなった。