広軌

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こうき
broad gauge , wide gauge
軌間が広軌で敷設されている軌道。

広軌(こうき)とは、鉄道の線路において標準軌より広い軌間のものをいう。現在の日本において広軌が敷設されているところはない。

広軌の詳細

広軌は、狭軌や標準軌に比べて車両の走行安定性がよく、スピードアップの点でも直線・曲線とも有利である。そして、大量輸送の面でも優れている。

しかし、その反面、建設コストが高くなる事と線路の用地が多く必要となる。

広軌の寸法

軌間 フィートインチ 詳細
1,435mm 4フィート8 1/2インチ 標準軌
1,500mm 4フィート11インチ フランスの一部。
1,520mm ロシアとモンゴルなど近隣諸国。元は1,524mm(5フィート)
1,524mm 5フィート フィンランド、旧ソ連、パナマ、モンゴリア。
1,581mm アメリカ(ペンシルバニア州フィラデルフィア市の地下鉄、路面電車路線)。
1,588mm アメリカ(ペンシルバニア州ピッツバーグ市の路面電車)。
1,600mm 5フィート3インチ ブラジル、ビクトリア、アイルランド、オーストラリア一部。
1,665mm 5フィート5 1/2インチ ポルトガル。
1,668mm スペイン(高速鉄道AVEを除く)。
1,676mm 5フィート6インチ スペイン、スリランカ、チリ、ポルトガル、バングラディッシュ、インド、パキスタン、アルゼンチン、リンド。(5フィート6インチ)
2,130mm 鉄道草創期のイギリスなど。
2,140mm イギリス(グレート・ウェスタン鉄道)。
2,200mm 廃止されているが琵琶湖疏水のインクラインなどの特殊用途の鉄道で、巨大な積載物を移動するのに使用された。
2,239mm 7フィート1/4インチ グレート・ウエスタン鉄道。1892年に標準軌に改軌された。