「平面性狂い」の版間の差分

提供: 保線ウィキ
移動: 案内検索
(1版 をインポートしました)
 
15行目: 15行目:
  
 
==円曲線と直線の取り付け==
 
==円曲線と直線の取り付け==
鉄道の[[線路]]において、円曲線と直線を円滑に取り付けるために[[緩和曲線]]を挿入されているが、この緩和曲線部では[[カント]]の逓減のために、構造的な平面性狂いが存在する。
+
鉄道の[[線路]]において、円曲線と直線を円滑に取り付けるために[[緩和曲線]]を挿入されているが、この緩和曲線部では[[カントの逓減]]のために、構造的な平面性狂いが存在する。
  
 
===緩和曲線部分の例===
 
===緩和曲線部分の例===

2015年8月11日 (火) 09:46時点における最新版

へいめんせいくるい
twist fault , track twist , cross level variation , cross level difference , track warp

平面性狂いとは、軌道面のねじれをあらわすもので、軌道の一定距離の離れた2点間の水準狂いの差であらわすものである。

平面性狂いの規程

平面性の狂いは、軌道のねじれによって車両が3点支持状態になって走行安全性が損なわれるのを避けるために規程されている。

在来線の平面性狂い

平面性狂いの測定は、2点間の距離において測定されるのだが、在来線では5mである。これは、在来線の最大固定軸距が4.6mであることから規程された。

新幹線の平面狂い

新幹線での平面性狂い測定は、2.5mで測定する。これは、新幹線では最大固定軸距が2.5mであることから規程された。

円曲線と直線の取り付け

鉄道の線路において、円曲線と直線を円滑に取り付けるために緩和曲線を挿入されているが、この緩和曲線部ではカントの逓減のために、構造的な平面性狂いが存在する。

緩和曲線部分の例

在来線の緩和曲線において、カントの逓減倍率が400倍の場合では、5m間で、5,000/400=12.5mmの構造的平面性狂いがある。

平面性狂いの符号

平面性狂いの符号は、実務的に区別されていないのが現状ではあるが、一応、軌道が右側にねじれている(時計回り)場合をプラス(+)、左側にねじれている(反時計回り)場合をマイナス(-)としている。