土路盤上型枠軌道

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つちろばんじょうわくがたきどう

土路盤上枠型軌道とは、舗装軌道と同様の構造であり、E型舗装軌道LPCまくらぎの代わりに枠型スラブ軌道を用いているものである。

土路盤上枠型軌道の特徴

土路盤上枠型軌道の特徴は、1981年にレールの破線が可能な現場において敷設することを前提に開発された省力化軌道のひとつであり、その長所は、

  • 舗装軌道に比べて荷重分散が良く、軌道沈下が少ない。
  • 大型施工機械が使用できれば施工能率が上がる。
  • スラブ軌道のような突起コンクリートが不要であり、軌道の横抵抗力が大きい。
  • 舗装軌道と比べて補修が容易である。
  • 有道床軌道と比べると騒音が高い。
  • 仮軌道状態で列車荷重を受ける場合、条件がLPCまくらぎより厳しい。

土路盤上枠型軌道の施工

  1. 既設の軌道を破線させて、バックホウなどにより上部の砕石を撤去する。
  2. 不織布を敷いた上に豆砕石を散布して表面を転圧する。
  3. 軌道スラブ敷設機械を用いて隣接線を利用して所定の位置へ据え付ける。
  4. 道床を横から十分搗き固める。

舗装軌道と同様に、仮設状態にて列車を通過させて、施工延長が50m程度になったら注入する。