受けレール

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うけれーる
stock rail
伸縮継目で手前のレールトングレールと重なり外側に反向曲線のように曲がっているレールを受けレールと呼んでいる。
新幹線の副本線に敷設されている伸縮継目。トングレールにはSレールが使用されている。

受けレールとは、伸縮継目トングレールと対で使用される主要な部品のことである。また、伸縮継目の受け側のレールのことである

受けレールの概要

受けレールは、通常、普通レールを加工して使用される。

対で使用されるトングレールの種類によりレールの断面形状が異なる。

在来線で使用される普通レールを加工して製造されるトングレールは、受けレールと同種のレールなので、重なり部分のレール底部が干渉しあうことから、受けレールの底部を削正している。

一方、トングレールにSレールを使用する場合は、レール高さが普通レールより低いためトングレールが受けレールのレール底部の上に載ることから、受けレールを削正加工しなくてもよく、強度的に見ても普通レールを加工するより強い。したがって、主に新幹線で使用されている。

受けレールの頭部形状は、端部にいくほど偽似フランジを有する車輪が通過しても当らないよう1/3勾配で削り落とされている。また、平面形状については、所定の曲率で反向曲線状に曲げられている。