インサイジング

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刺傷加工から転送)
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いんさいじんぐ
incising
木まくらぎに一定間隔で防腐剤が浸透しやすいように切り込みが施されている。
ファイル:インサイジング機械.jpg
木まくらぎにインサイジングを施す機械。この機械のドラムに刺傷用の刃が一定間隔に取り付けられ、これが回転し木まくらぎに刺傷加工する。

インサイジングとは、別名、刺傷加工ともいわれ、木まくらぎが敷設後に腐朽するのを防止する目的で、木まくらぎ防腐処理をするのだが、そのとき、木まくらぎになる木材の素材の中まで防腐剤が浸透しやすいよう、木まくらぎの表面に一定の間隔で傷をつけることである。

インサイジングの目的

通常、木まくらぎは、樹木を加工して作られるのだが、樹木の外周部と心材と呼ばれている中心部付近では緻密性が違ってくる。心材部分は樹木の組織が緻密なためそのままでは木まくらぎ防腐処理が難しい。

そのため、防腐剤と浸透性の向上と木まくらぎの割裂防止のため、木まくらぎの表面に一定の間隔で数多くの傷をつけるものである。

インサイジングの方法

木まくらぎ表面に傷をつける間隔は決まっている。

一般には、4mm*20mmの傷を60mm*20mm間隔に付けていく。