凍上

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とうじょう
frost heaving , frost action
寒冷地対の冬季の軌道は凍上が発生しやすい。軌道狂いが発生していないかの確認が大変である。

凍上とは、寒冷地帯で発生する現象で、路盤の土が凍結することにより膨張し軌道を押し上げる現象のことである。

凍上の概要

路盤の土が凍結する場合、水は水分から分離して氷の結晶すなわち霜柱となってその体積を膨張させ、そのうえに構築された建造物を押し上げる現象を発生させる。

軌道の路盤に凍上が発生してしまうと軌道を押し上げてしまい、レール面に不陸を生じてしまう軌道狂いを発生させ、列車の運転に支障をきたすこととなる。また、融凍期になると凍上で支えていた路盤が空洞になり支持力が減少し軌道狂いを発生させる。

凍上の保修作業

凍上が発生した個所は、軌道が盛り上がり列車の安全運航に支障をきたすことから、道床搗き固め作業をするのが望ましいが、冬季は道床も凍結して作業が困難になるため、はさみ木まくらぎとレールの間に挟み不陸を調節している。