偏析

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へんせき

偏析とは、レール製鋼する過程において鋼塊の外部と内部の温度差によってむらができる現象のことである。

溶鋼から鋼塊を作るとき、鋳型に注入された溶鋼が固まり始めるときと終わりのときの温度に差ができる。初めに固まる部分は合金元素量が少なくなり凝固完了温度に近づくと合金元素の濃度が高くなっていく。

このように鋼塊の内部の部分によって、成分にむらができる現象を偏析といわれている。

鋼塊の作成はこのような現象にならないよう技術的に方法が講じられている。したがって、近年においては偏析による製品不良はあまり見かけなくなっている。