乗越し分岐器

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のりこしぶんぎき
run-over type turnout
50kgNレールで敷設されている乗越分岐器。列車が通常に進出できる方が反位となる。
乗越し分岐器のトングレール。軌間外側から基本レールのほうへ覆いかぶさるように密着する構造である。
乗越し分岐器のクロッシング部は、通常の進出側に軌間線欠線がない。

乗越し分岐器とは、乗越しポイント乗越しクロッシングを使用した分岐器のことで基準線側に軌間線欠線がない分岐器である。

乗越分岐器の概要

基準線側は、一般軌道と同じ普通レールを設置し、分岐線には、片側は普通のトングレールを使用するが、もう片側については、本線レールの上に重なる特殊形状のトングレールを用い、かつ、軌間外側に置かれている特殊なポイントを使用して、クロッシングは本線レールを乗越す形の乗越しクロッシングを使用したもので、分岐線側が使用度のない安全側線の分岐器とか、脱線ポイントに使用される。

乗越し分岐器の敷設

乗越し分岐器は、クロッシング部において基準線側に軌間線欠線ができないため、一般の軌道と同じ条件となり、他の分岐器より有利である。

しかし、分岐線側は、車輪がレールを乗り越すために短い距離で車輪が上下する欠点がある。また、使用されている部材も強度が小さいため、分岐線側が滅多に使用されない安全側線などに用いられる。