丸止めクギ

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まるとめくぎ
丸止めクギ。従来の犬クギのように四角ではなく丸鋼が使用されていて長さが130mmである。
ウイットねじNレール用分岐器タイプレートに使用されている丸止めクギ。タイプレートのクギ穴が丸になっていて丸止めクギが打ち込めるようになっている。

丸止めクギとは、ウイットねじNレール用分岐器タイプレートまくらぎの締結に使用されていた犬クギの一種である。

従来から使用されている犬クギの頭部の形状などを、取扱が容易になるよう改良して、ウイットねじNレール用分岐器のタイプレートをまくらぎに締結する為に設計された。

また、伸縮継目に使用している床板をまくらぎに締結する為にも使用されていた。

丸止めクギの歴史

ウイットねじNレール用分岐器が規格化されたときから敷設するときに使用されていたが、国際的にネジの規格がウイットねじからISOねじ(メートルねじ)へと、昭和44年度より切り替えられたときに、丸止めクギから角止めクギへと改良された。

丸止めクギの欠点は、まくらぎが割れやすく、丸止めクギを打つときに、丸止めクギ本体が回転しやすく、また、まくらぎが腐食した場合、丸鋼であるがために角止めクギのように角がないため抜けやすくなってしまうことです。

そして、床板などに使用した場合、保修作業で丸止めクギを抜くとき、丸止めクギが回転してしまい、バールクローバー)の爪がかかりにくい為、丸止めクギを引き抜くのに苦労する。

そのため、現在の丸止めクギの使用は、現状に敷設されているウイットねじ使用の旧型の分岐器や、伸縮継目の補修用にのみ使用されていて、現在では主に角止めクギを使用しています。