「三線軌道」の版間の差分

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2015年8月10日 (月) 15:47時点における最新版

さんせんきどう
three-rail track
津軽海峡線では、三線式スラブ軌道が採用されていて、保守の省力化を考えできる限りスラブ軌道として、また、将来、新幹線と在来線が同一路上を走れるようにした三線式軌道を採用している。
左側のレールが共通の車輪が走行し、右側の中央側のレールが狭軌の列車、外側が標準軌の列車が走行する。

三線軌道とは、軌間が違う路線同士を相互乗り入れをするために敷設された軌道で、一つの軌きょうに3本のレールが使用されている軌道のことである。 別名、三線軌条ともいわれている。

三線軌道の概要

三線軌道は、軌間が違う路線同士などで、異なる軌間の路線へ直通するために車両をそのまま乗入れさせる手段の一つが三線軌道を敷設する方法である。

三線軌条はその名の通り一組の線路にレールを3本並べ、2種の軌間の車両に対応している。ひとつの車両が使用するレールはそのうち2本で、片足は共通のレールを車輪が走行し、もう片足は適する軌間に置かれたレールを選択する。

主な問題点

非常に便利な三線軌道ではあるが、後述するように採用路線での使用は可能な限り抑えられている。

これは、分岐器をはじめとする部材が特殊で複雑な構造となり高価になる。また、まくらぎにレール3本分の負荷がかかり線路が変形しやすくなる。この場合、通常の約1.5倍の負荷がかかるといわれている。

負荷については、正しく調整・設置されたまくらぎが、鋼で製造されたレールの伸縮によって引張力が発生し歪みの原因となり、列車の速度の2乗に比例して大きくなるり鉄道の高速化に支障を来たす恐れがある。

日本国内の事情

日本では、JR在来線をはじめとする全国標準の軌間として、イギリス発祥の狭軌(1,067mm)が多く使用されており、その他、一部私鉄や登山鉄道、新幹線などで標準軌(1,435mm)が敷設されていることから、国内で見られるのは、これらの軌間の列車の相互直通に対応した三線軌道がほとんどである。