三枝分岐器

提供: 保線ウィキ
移動: 案内検索
さんしぶんぎき
three-way turnout , tandem turnout , three throw turnout
ひとつの軌道から三方向に分かれることができる三枝分岐器。ポイント部のトングレールが左右2本ずつ重なるのが特徴である。

三枝分岐器とは、一つの軌道から三つの軌道に分岐させるために、片開き分岐器を2台重ね合わせたような構造の分岐器のことである。

三枝分岐器の概要

一つの分岐器を一ヶ所のポイントで3方向に振り分ける分岐器である。主要な軌道を中心として、片開き分岐器の左分岐器、右分岐器を背合わせにした形が特徴で、2組のポイント、3つのクロッシングから構成されている。操車場の仕訳群線の始端などに敷設して能率の構造を図っている。

三枝分岐器の敷設

三枝分岐器は、一つの分岐器で、三方向に軌道が分岐する構造て特殊分岐器の部類に入る。したがって、普通分岐器より構造が複雑であり、このような複雑な分岐器は、保守することが難しいため、できることなら普通分岐器を敷設するのが望ましいが、敷設する用地の制限がある場合などに用いられることが多い。

現在では、保守・管理の難しさから徐々に撤去されていて、現存する三枝分岐器は数が少ない。