レール疲労限度

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れーるひろうげんど
rail fatigue limit

レール疲労限度とは、レールの長年による使用で、レール内部に疲労がたまる。それによって、レール損傷が発生する確率が多くなるので、一定の基準を設けていること。

レール疲労限度による基準値

レールの疲労は、列車からの荷重によって発生するレール応力が繰り返されておこる。

このため、レール疲労限度は列車通過回数と関係してくる。

列車荷重によりレールに発生する応力は、疲労限度に比べて小さい値となっているが、定尺レールが敷設されている継目ロングレールが敷設されている溶接部では、衝撃によってレール応力が大きくなるため、レール疲労に対する限度を設けられている。

旧国鉄時代の軌道整備基準規定

旧国鉄時代に軌道整備基準規定にて決められていたレール疲労限度である。これらの累積の通過トン数の数値を超過したらレール交換をしなければならない。

現在では、各鉄道会社の規定・基準で管理されている。

レール種類 累積通過トン数
30kgレール 1.5億トン
37kgレール 2億トン
40kgNレール 3億トン
50kgPSレール,50kgNレール 4億トン
50kgTレール 5億トン
60kgレール 6億トン