レール損傷
提供: 保線ウィキ
れーるそんしょう
rail failure , rail defect
レール損傷とは、列車および車両の通過に伴い生じるレールの傷または折損のことである。
レール損傷の概要
レール損傷は、おもに敷設されているレールが使用中に傷が付き損傷する事であり、また、レールの製造過程で先天的にレールが損傷した場合のことをいい、運行する列車に対し不適なレールの傷のことである。
レール損傷の種類は多いが、損傷部位などから現在では、約25種類に区分している。
損傷の原因は、
- レールの経年使用の結果、レールが疲労して破壊が発生し、それが進展してレール折損にいたる。
- レールの製造不良などの先天的な材質の欠陥によりレール折損が発生。
- 敷設後、軌道保守管理の不良によりレール折損する。
以上のことが考えられるが、統計的に見ると約30%が先天的な材質の欠陥で、約70%が敷設後何らかの原因で発生した後天的な折損である。
分類
レール損傷は、大きく分けて、
- 敷設後に発生するレール損傷
- レール製造過程において発生するレール損傷
があるが、圧倒的にレールを使用中において発生するレール損傷が大部分を占めている。