レール交換周期

提供: 保線ウィキ
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れーるこうかんしゅうき
exchange at rail cycle

レール交換周期とは、おもにトンネル内などでは、一般の明かり区間よりレールが腐食してしまい腐食レールとなりやすい環境にあることから、一定期間ごとにレール交換を実施する周期のことである。

トンネル内のレール損傷

トンネル内では、漏水などの関係により他の明かり区間に比べてレールが腐食しやすい環境にある。さらに、継目部分では、常に水分を含んだ状態が続く。したがって、トンネル内では、レール損傷のひとつである破端の発生率が高くなる。 また、トンネル内は常に暗い状態となっているため、レールの検査時にレール損傷が発見しにくい傾向にある。

標準的なレールの周期交換

旧国鉄では、標準的なレールの周期交換を以下のように定めている。現在では、各社でそれぞれの特情により定められているのが現状である。

周期交換項目 1級線 2級線 2級線 3級線 3級線 4級線 4級線
平均通トン 3200万トン 1900万トン 1900万トン 700万トン 700万トン 200万トン 200万トン
レール重量 50kgレール

50kgNレール

50kgレール

50kgNレール

37kgレール 37kgレール 30kgレール 37kgレール 30kgレール
特に環境の悪いトンネル 3年以内 4年以内 3年以内 5年以内 4年以内 7年以内 6年以内
トンネル 6年以内 8年以内 7年以内 9年以内 8年以内 11年以内 10年以内

特に環境の悪いトンネルとは、

  • 直流EL、EC運転で電食の著しい区間
  • 曲線半径が400m未満の区間
  • 特に酸性の強い漏水がある区間

となっている。