「ポイント床板」の版間の差分

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2015年7月24日 (金) 15:41時点における最新版

ぽいんとしょうはん
point plate
大正14年形分岐器の床板は、トングレールが床板上を滑って転換する部分に潤滑油を給油する。
あらかじめポイント床板上に潤滑材が埋め込まれているため、ポイント床板上に潤滑油を塗布しなくてもトングレールが転換する。

ポイント床板とは、分岐器のポイント部においてトングレール基本レールを支えまくらぎとの間に入れる床板のことである。

ポイント床板の固定

ポイント床板とまくらぎを固定するのには旧式の分岐器においては、ファングボルトにて固定されており、Nレール60kgレール分岐器においては、角止めクギにて締結されている。

ポイント床板と基本レールの固定には、あらかじめポイント床板の上面に、基本レールの底部が乗る部分において切削加工されており、レールブレス座金などで切り込み部分に固定され、レール小返りなどに強い構造となっている。

床板の切欠き

1/40こう配にて敷設されている分岐器においては、ポイント床板の基本レールが乗る部分において切欠きが設けてある。

切欠きがある形式においては、基本レールがあご下削りとなっているため、レール底部の端部が切削されていて切欠けに入り込む構造となっているためレール小返りに強い。分岐器の種類は、新幹線用分岐器50kgNレール高速用分岐器60kgレール用分岐器がある。

トングレールの転換

トングレールを転換させるのにポイントの床板上に潤滑油が塗布され、トングレールの転換を円滑にしている。

また、ポイントの潤滑油を塗布する手間を省いた、あらかじめポイント床板上に潤滑材を貼り付けたものもある。最近においては、ベアリングをポイント床板上に配置して、ベアリングのボールを利用して転換させるベアリング床板もある。