プレボーリング

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ぷれぼーりんぐ
pre-boring

プレボーリングとは、木まくらぎの防腐まくらぎの一種のことで、あらかじめクレオソート油などの防腐剤を注入する前に、レールが据え付けられるであろう位置にドリルで穿孔して注入する工法である。


素材まくらぎにかわって防腐まくらぎが増加したため、まくらぎ全体が腐朽して交換する割合が減少していった。しかし、犬クギ穴からの腐食は、依然、防げ切れていない。したがって、犬クギ穴からの木材腐朽菌による腐食での交換する割合が増加していった。

その主な原因として、防腐剤の行き渡らない心材部まで犬クギ穴を穿孔するためである。

腐朽対策として、木口から約100mmから200mmの間に防腐剤が浸透するよう、まくらぎに始からドリルで穴あけをして注入すれば穴周りはよく防腐剤が浸透されることになる。このようにして少しでも木まくらぎの延命を図る工法をプレボーリングという。

しかし、使用する際の取扱いが複雑になっていため、取扱う側から不評を受け現在は廃止されている。

レール種類 まくらぎ中心から第一穴 まくらぎ中心から第二穴 まくらぎ中心から第一穴(6孔)
50kgレール50kgNレール 494 639 574
37kgレール 495 635 573
30kgレール 501 627 572