ステンレス溶接

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すてんれすようせつ
stainless welding
在来線の側線において、短絡感度を向上させるために施工されているステンレス溶接。

ステンレス溶接とは、閑散線区などにおいてレールの錆によって軌道回路の感度が悪くなり、信号などに障害が発生するのを防止するため、レール頭面を削溝してステンレスを溶着して軌道短絡の感度を向上させるものである。

その他として、ステンレス溶接の変わりに黄銅ロウ溶着レールもある。

ステンレス溶接の特徴

ステンレス溶接は、黄銅ロウ溶着レールとほぼ同一であり、列車の通過が閑散な線区や駅構内などの側線において、レールの錆が列車の車輪によって十分に除去されないため、列車の車輪によって軌道回路が短絡しない現象が起こることがある。すると、短絡しないことによる事故が発生する恐れがある。

この現象を防止するため、レール頭頂面で車輪のあたる部分に約2mmの溝を削正してステンレス溶接をさせる。

こうすることにより、列車の車輪で軌道回路を短絡させる感度が向上して、信号障害の発生を防止している。