「ゴールドサミット溶接」の版間の差分

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[[Image:モールドの組み立てと予熱.jpg|right|400px|thumb|モールドと呼ばれているるつぼを組み立てて溶剤を流し込む前に予熱しているところ。]]
 
[[Image:モールドの組み立てと予熱.jpg|right|400px|thumb|モールドと呼ばれているるつぼを組み立てて溶剤を流し込む前に予熱しているところ。]]
[[Image:モールドの撤去.jpg|right|400px|thumb|溶剤を流し込み、モールドと呼ばれている型を取り除いているところ。]]
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[[Image:ゴールドサミット溶接.jpg|right|400px|thumb|ゴールドサミット溶接を実施して使用されているレール。溶接部が盛り上がっているのが特徴である。]]
  
 
ゴールドサミット溶接とは、[[テルミット溶接]]の改良型で、従来のものより信頼性、施工性に対して飛躍的に改良がなされたため、従来からのイメージを払拭するため、ゴールドサミット溶接と称した。原理的にはテルミット溶接と同じであるが作業工程などが改良された。
 
ゴールドサミット溶接とは、[[テルミット溶接]]の改良型で、従来のものより信頼性、施工性に対して飛躍的に改良がなされたため、従来からのイメージを払拭するため、ゴールドサミット溶接と称した。原理的にはテルミット溶接と同じであるが作業工程などが改良された。

2015年7月29日 (水) 09:46時点における最新版

ごーるどさみっとようせつ
gold summit welding
モールドと呼ばれているるつぼを組み立てて溶剤を流し込む前に予熱しているところ。
ゴールドサミット溶接を実施して使用されているレール。溶接部が盛り上がっているのが特徴である。

ゴールドサミット溶接とは、テルミット溶接の改良型で、従来のものより信頼性、施工性に対して飛躍的に改良がなされたため、従来からのイメージを払拭するため、ゴールドサミット溶接と称した。原理的にはテルミット溶接と同じであるが作業工程などが改良された。

ゴールドサミット溶接の導入

従来からあるテルミット溶接の持つ優秀な機動性や施工性は、在来線における現場溶接の最も必要かつ重要な特性である。であるため、従来のテルミット溶接の持っていた問題点を解消した新たな開発が待たれていた。

その後、テルミット溶接を開発したドイツから、新に最新の溶接手法が開発された。

これに対して日本国内で材質試験や破壊試験などの基礎実験を実施し、また、在来線では現場に試験敷設し実験した。この結果、信頼性や施工性に対して従来の方法より飛躍的に向上している結論に達した。このため、従来からあるテルミット溶接に変わる施工方法として本格的に採用された。

この採用に当たって、従来からあるイメージを一新するためゴールドサミット溶接と称した。

ゴールドサミット溶接の特徴

原理的にはテルミット溶接と同じであるが、溶剤を始めとして各作業項目についても改良がなされている。外観はほぼ同じだが体質は改善されている。 主な特徴として、

  • テルミット溶接に比べて信頼性が向上している。
  • 施工時間が60分以内であり、保守間合いでも十分実施可能である。
  • 使用する機器が軽量であるため取り扱いが簡単であり機動力がよい。
  • 現線の穴あきレールにも溶接が可能であり応用範囲が広い。

などである。

ゴールドサミット溶接の手順

ゴールドサミット溶接で特筆する点は、溶接部のふくらみ部分を除去するのに可搬式トリマーを導入したところである。また、溶鋼の鋳型への出鋼は熱感応式のオートタップを導入した。