ゲージストラット

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げーじすとらっと
gage strut
30kgレールの分岐器に使用しているゲージストラット。
50kgNレールの分岐器に使用しているゲージストラット。
急曲線区間に敷設されている摩耗防止レールが縮小しないように木製のゲージストラットを取り付けられている。

ゲージストラットとは、軌間の縮小防止のために使用する部材で、左右のレールの長さに合わせて製作された鋼製または木製の突っ張り棒のことである。別名、軌間支材(きかんしざい)とも呼ばれている。

ゲージストラットの概要

ゲージストラットは、軌間の縮小を防止する部材で、主に分岐器クロッシング部に使用している。また、急曲線区間で摩耗防止レールが敷設されている区間にも使用されているところもある。

分岐器におけるゲージストラット

分岐器のクロッシング部では、ガードレールが走行している車輪を外側に引き寄せて異線侵入を防止しているとともに、ノーズレールの保護もしているが、経年でガードレールとこの部分の主レールクロッシング側に引き寄せられて軌間が縮小してしまう。

これを防止するためにゲージストラットを使用して軌間縮小防止を図っている。

曲線区間のゲージストラット

急曲線区間で摩耗防止レールが敷設されている区間では、車輪のフランジが強く摩耗防止レールに接触するため、横圧により軌間が縮小してしまうのを防止する目的でゲージストラットを取り付ける。

取り付ける間隔は、曲線半径通過トン数により異なるが、まくらぎ1本おきに取り付けるのが標準である。

ゲージストラットの取り付け

取り付け方法は、クロッシングのウイングレールの腹部とガードレールの腹部を広げるように取り付けられている。

軌道回路が使用されている区間については、あらかじめ絶縁装置が付いている。

また、急曲線区間については木製のゲージストラットを取り付けているところが多い。