カリバー傷

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かりばーきず
grooved wound

カリバー傷とは、レールの製造過程において発生する傷であり、圧延機の孔型の欠損または孔型に異物が固着し、レールの表面に周期的な凸凹傷となったもの。

レールの圧延

レールを最終の断面形状に仕上げるのに使用するのが、孔型ロールといわれているレール圧延である。

加熱炉で1,250度から1,300度に熱せられた鋼片または鋳片は、ホットスカーファーによって表層脱炭層と表面の傷が除去されたあと、4段階から5段階のレール圧延機にかけて10数回にわたって圧延されレールと仕上げられる。

このときに使用される孔型ロールがカリバー法といわれている圧延方法であり、カリバー傷というのは、この圧延過程でつけられる傷のことである。