「レール交換周期」の版間の差分
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2015年9月10日 (木) 14:47時点における最新版
れーるこうかんしゅうき
exchange at rail cycle
レール交換周期とは、おもにトンネル内などでは、一般の明かり区間よりレールが腐食してしまい腐食レールとなりやすい環境にあることから、一定期間ごとにレール交換を実施する周期のことである。
トンネル内のレール損傷
トンネル内では、漏水などの関係により他の明かり区間に比べてレールが腐食しやすい環境にある。さらに、継目部分では、常に水分を含んだ状態が続く。したがって、トンネル内では、レール損傷のひとつである破端の発生率が高くなる。 また、トンネル内は常に暗い状態となっているため、レールの検査時にレール損傷が発見しにくい傾向にある。
標準的なレールの周期交換
旧国鉄では、標準的なレールの周期交換を以下のように定めている。現在では、各社でそれぞれの特情により定められているのが現状である。
周期交換項目 | 1級線 | 2級線 | 2級線 | 3級線 | 3級線 | 4級線 | 4級線 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
平均通トン | 3200万トン | 1900万トン | 1900万トン | 700万トン | 700万トン | 200万トン | 200万トン |
レール重量 | 50kgレール | 50kgレール
50kgNレール |
37kgレール | 37kgレール | 30kgレール | 37kgレール | 30kgレール |
特に環境の悪いトンネル | 3年以内 | 4年以内 | 3年以内 | 5年以内 | 4年以内 | 7年以内 | 6年以内 |
トンネル | 6年以内 | 8年以内 | 7年以内 | 9年以内 | 8年以内 | 11年以内 | 10年以内 |
特に環境の悪いトンネルとは、
- 直流EL、EC運転で電食の著しい区間
- 曲線半径が400m未満の区間
- 特に酸性の強い漏水がある区間
となっている。